【中長編】棘の姫は薔薇に焦がれる : 閑人書房

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【中長編】棘の姫は薔薇に焦がれる

2020年7月29日 

猪突猛進で賢しらな令嬢と温厚で腹黒な公爵の、打算と駆け引きから始まるラブロマンス


作品名棘の姫は薔薇に焦がれる
作者山本風碧
文字数約9万7000字
所要時間約3時間15分
ジャンル恋愛(異世界)
作品リンク小説家になろう
書籍版フェアリーキスピュア(※公式ページ)

レビュー

あの負け犬殿下も、上手く焚き付けてやれば持ち駒に変わるかもしれない。――駒にされる前に、逆に駒にしてやるわよ。


爵位目当てで近づいてきた中流階級の男に両親を篭絡され、借金のかたに結婚を迫られる崖っぷちの男爵令嬢・ステラ。起死回生をはかるべく、王太子の公妾の地位を狙って王都へとやって来た彼女が出会ったのは、王太子の従兄であり王太子妃の元婚約者でもある曰くつきの青年公爵だった。互いに相手を利用するべく、打算ずくの契約を結んだふたりだったが…!?

失恋の痛手を引きずり人生を諦めている破滅型の腹黒公爵と、絶望的な状況に追い詰められながら幸せをもぎ取るべく全身全力で上を目指す野心家の男爵令嬢。正反対を向いている計算高い二人が、相手の思惑を読みながら上手をとるべく駆け引きをするうち、少しずつ互いに対する見方を変えていく。

バイタリティ溢れる少女と優しい拗らせ男が、未来を掴み取る物語。

キャラクターpickup
ステラ・ハントリー(プレンストン男爵令嬢)
「とにかく、私、王宮に行くから! そして、どんな手を使ってでも王太子殿下のお心を射止めてみせるわよ!」
「全くその気がないくせによく言うわ。悪いけれど、負け犬は好みじゃないの」
「ねえ、逃げ続けて手に入るものなんて何もないのよ? 欲しいものを欲しいって言う事さえ怖がるなんて、馬鹿みたい。そうやって自分から日陰に逃れて、欲しいものを前に指をくわえて生きてて、本当に満足なわけ?」
…没落しかけの男爵家のご令嬢。頭の回転が早く、行動力があって負けず嫌いな野心家。打算的で計算高い反面、情に篤くまっすぐな気性。
ヴィンセント(ストックポート公爵)
「―――良かったんだ、これで。これで全てうまくいく。ジェラルドとディアナの幸せは、僕の幸せだ」
「彼女は僕が好みじゃないらしいし、……僕はこれから先誰かを愛すことはないだろうからね。お互いに、都合がいいことこの上ない。彼女はこの上ないいい駒だよ」
「よくできました。うん、やっぱり賢い子は嫌いじゃない」
…王太子の従兄にあたる公爵閣下。思慮深いたちで、温厚だけど腹黒いものが滲み出ている。愛する婚約者を王太子に奪われ、黙って身を引いた過去がある。


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