【中長編】猫好き伯爵の真摯な執愛 ※R-18
2020年7月31日
善人の皮を被った腹黒紳士と勝気な猫系美少女のヒストリカルラブコメディ
作品名 | 猫好き伯爵の真摯な執愛 |
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作者 | 花粉症 |
文字数 | 約10万7000字 |
所要時間 | 約3時間35分 |
ジャンル | ラブコメ(ヒストリカル) |
作品リンク | ムーンライトノベルズ |
書籍版 | eロマンスロイヤル(※Amazon商品ページ) |
レビュー
温厚な常識人などお呼びじゃない、裏の顔を要求する! …と、思ったことは確かだが、ここまでの裏は要求してないッ!?
ブラックストン侯爵令嬢キャロラインの人生の目標は、素晴らしくハンサムな若者と盛大な恋愛結婚をして意地悪な叔母を悔しがらせてやること。理想はちょっとワルな黒髪黒瞳の美少年だ。そのために、社交界デビュー前から骨身を惜しまず自分磨きに邁進して、周囲にもてはやされる華やかな美貌を手に入れた。
あとはワイルドな美男子と激しい恋に落ちるのみ! …だったはずなのに、父親がさっさと約束を取り付けてきてしまった婚約相手の伯爵は、ひとまわりも年上でごくごく平凡な容姿、しかも「温厚な常識人」などと評されるようなつまらない男で――!?
何とかして婚約を破棄させようとする勝気な美少女と、そんな彼女を猫の子をかわいがるように愛でる伯爵の攻防。善良そうな笑顔で策を弄して少女を囲い込む腹黒男の奸計に、どんどん追いつめられていく侯爵令嬢の運命や如何に!?
愛し方を知らない男と恋を知らない少女が互いに向き合うまでの物語。
キャラクターpickup
キャロライン(ブラックストン侯爵令嬢)
「はっきり言って、わたくし、おじさんは好みではないの」
「わたくし、簡単には落ちませんことよ」
「今朝ほどは沢山のお花をありがとう。全く趣味ではないけれど飾ってあげたわ」
「わたくし、夫となる方には誠意を尽くせる女ですわ。そのための恋愛結婚ですもの」
…金髪碧眼の猫系美少女。好奇心旺盛でやや無鉄砲、高慢なところもあるが、負けず嫌いで努力家。
ヘンリー(スタンフォード伯)
「あなたの目に触れることができて、花達はなんと幸せなのでしょう。叶うならば私も、花弁のひとひらとなってそのエメラルドの瞳に焼かれたい」
「黒猫と金猫がワルツを踊っていて。天国かと思いました」
「貴女に、ああした女性達と同じことを要求するつもりはありません。私は貴女と温かい家庭を築きたい。大切にするつもりです、傷ひとつ付けず。私は……自制は効く方です」
「では、私と犯してみますか? 過ちを」
…印象に残りにくいぼんやりとした地味な容姿。堅実で温厚な常識人…のように見えて、ちょっと危ない腹黒男。