【長編】空中散歩 : 閑人書房

おすすめネット小説紹介ブログ
初めてお越しの方は【 ご案内 】をご確認ください。

【長編】空中散歩

2020年8月2日 

失踪した兄を探す少女と、兄の友人を名乗る謎めいた男の、現代ミステリー調ラブロマンス


作品名空中散歩
作者雨咲はな
文字数約34万2000字
所要時間約11時間25分
ジャンル恋愛(現代)
作品リンク小説家になろう

レビュー

「あの雲の上を、ぴょんぴょん飛びながら歩くんです。時々は、のんびり寝転がってみたり、風に流されたり、虹を渡ってみたりして。そんな風に、空をお散歩できたらいいですね」


唯一の家族だった七歳年上の兄が突然失踪してから半年。アルバイトで生計を立てながら兄の帰りを信じて待ち続ける女子高生・天野成海の前に現れたのは、兄の昔からの友人だというちょっと軽そうな青年だった。

たった一人取り残され、大きすぎる不安を抱えながら懸命に自分の足で進んでいこうとする少女が出逢った「兄の幼馴染」――言動は軽いし気障だし、普段どこで何をしているのかも、どうしてそこまで親切にしてくれるのかも分からないけれど、手を引くのではなく足元を照らしてそっと背中を押してくれるような、真摯な優しさをくれる人。素性も目的もろくに知れない男をあまり信用するべきではないと、バイト先の店長などは言うけれど…?

誰かにとっての真実が、自分にとっての真実であるとは限らない――
失うことを恐れて人を懐に入れられない、臆病で甘え下手な女の子が、真っ直ぐに人と向き合い、彼女の真実にたどり着くまでの物語。

キャラクターpickup
天野 成海
「どこか遠いところを旅してるような想像をするのって、楽しいじゃないですか。想像だけならお金もかからないし」
「もうちょっと頑張るよ。大丈夫。今までだってやってきたんだもん、これからだってなんとかなるよ、きっと」
「私の気持ちは、私だけのもので、これから先に何があっても、その気持ちの責任は、自分で取ります。私にとって、信じるってことはそういうことです」
…中学の頃に交通事故で両親を亡くし、以降は兄と二人で暮らしてきたのでかなりの節約家。七歳年上の兄のほかに身寄りはなく、過保護なシスコン兄に大事に守られてきたので、やや世間知らずなところがある。兄以外の人に頼るのが下手で、何でも一人で抱え込みがち。生真面目で素直でちょっと頑固なお人好し。
八神やがみ 晃星こうせい
「……誠の箱入り娘教育は、どっか致命的な欠陥があるんじゃないのかね……こんなの、余計に危なっかしいと思うんだけど……」
「――俺のこと、あんまり信用しすぎちゃダメだよ」
「君はそこにいるだけで、誰かに何かを与えられることもある。――そういうことも、あるんだよ。間違いなく」
…海外暮らしが長く、動作がスマートな雰囲気イケメン。笑顔が人懐っこく、英語混じりの気障な言動が多い。本来はかなり辛辣でドライな性格っぽいけど、成海ちゃんに対しては何故かおせっかいなくらい優しい。


ブログ内検索