【短編】道化師ウォウル・カ・シャと夜のサーカス
2020年8月26日
不思議な道化師に手を引かれ、夜のサーカスに足を踏み入れた少女の幻想ファンタジー
作品名 | 道化師ウォウル・カ・シャと夜のサーカス |
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作者 | 糸(水守糸子) |
文字数 | 約9000字 |
所要時間 | 約20分 |
ジャンル | 幻想ファンタジー(現代FT) |
作品リンク | カクヨム(※短編集) 小説家になろう(※短編集) |
レビュー
ウォウル・カ・シャ! ウォウル・カ・シャがやってくる! だから、窓に鍵をかけ、カーテンをお閉めなさい。夜の魔物があなたをいざなう前に。
コートを着込み、ポケットにおやつを突っ込んで、月のない夜の街をあてどなく歩く少女。そんな彼女の前に現れたのは、ふたまたに分かれた白黒のとんがり帽子をかぶった少年道化師。
――夜のサーカスの水先案内人、ウォウル・カ・シャ。そう呼ばれる彼のことを、少女はずっと探していた。
「ウォウル・カ・シャなら、連れていって。わたしを夜のサーカスへ!」
昼の街の裏側にある夜の街、迷える亡霊たちが集まるサーカス。そこで影をとられてしまえば、昼の街には二度と戻れなくなってしまう――。
そんな噂話を知っていながら、みずからすすんでウォウル・カ・シャに手を引かれ、夜の街へと足を踏み入れた少女。
奇妙な夜のサーカスで、少女の探し求めるものとは一体――?
ちょっと不思議でほろ苦く、やさしく心がほどけるような現代幻想ファンタジー。