【長編】婚約した理想の王子が呪われていました : 閑人書房

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【長編】婚約した理想の王子が呪われていました

2020年8月24日 

異能持ちの王女さまと呪い持ちの王子さまの王道恋愛ファンタジー


作品名婚約した理想の王子が呪われていました
作者ナツ
文字数約17万字
所要時間約5時間40分
ジャンルラブコメ(異世界FT)
作品リンク小説家になろう
書籍版フェアリーキス・ピュア(※公式ページ)

レビュー

「どうかお願いです。姫の力で、私の呪いを解いて欲しい」


生まれつき〈ギフト〉と呼ばれる異能を備え、各々の力を国のために役立ててきたというフォストナ王家の姫君たち。しかし今代のフローライト王女に発現した異能は「鳥獣に変身できる」という何の役に立つやら分からない力で、しかも制御がきかず、いつ何の動物に変化してしまうか分からないという厄介きわまりないものだった。
奇妙な異能のせいで許嫁にも逃げられ、そのまま適齢期も過ぎてしまうかと危ぶまれる王女のもとへ、あるとき東の小国から縁談の申し入れが舞い込んでくる。しかし、縁談相手の王太子にも、彼女に負けず劣らず厄介な事情があるようで…!?

本来なら出逢うこともなかったはずの、大国の王女と小国の王太子。事情あって婚約することになった二人だが、大らかで真っ直ぐな気性の姫君と生真面目で毅然とした王子さまは、たがいに真摯に相手と向き合い、たちまちのうちに惹かれあっていく。
王子の呪いを解くことを予言された姫君は、何の役にも立たない異能の力で、愛する人を救うことが出来るのか!?

おとぎ話のような王道的ストーリーラインの明るく前向きなラブコメディ。

キャラクターpickup
フローライト・ローズ・マリオット
「まさか、お相手を騙したの? 私が獣になるって知らない人に、私を押し付けようっていうの?」
「あの、私――ジェイド様ともっと仲良くなりたいです。せっかく縁あって婚約を結んだのですもの。形だけじゃなく、心からの信頼関係を築いていきたいのです」
「これ以上、あなたから何も奪わせたりしない」
…フォストナの王女。異能の制御がきかず、いつ獣に変身してしまうか分からない厄介な体質。素直で健全、聡明で芯が強く前向きなお姫さま。
ジェイド・ルシャール・ファーナン
「分かった。相手がどんな方でも、最大限努めるつもりだ」
「すみません、先ほどの発言は完全に八つ当たりでした。我が身の不甲斐なさを姫のせいにするなどと、あってはならないことだ。どうか許して下さい」
「あなたがいるから、私はこうしていられる。……どんなことがあっても、私のままでいられる――あなたがいてくれてよかった」
…ルドラーンの王太子。立太子の儀において呪いを受け、呪いを解くために占星術師の予言に従って「フォストナ王家の姫」に婚約を申し込んだ。真面目で誇り高い王子さま。


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