【中長編】夢は甘いか、苦いか、しょっぱいか
2020年8月28日
夢を追って専門スクールに通う生徒たちの連作人間ドラマ
作品名 | 夢は甘いか、苦いか、しょっぱいか |
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作者 | 齋藤ゆうこ |
文字数 | 約10万9000字 |
所要時間 | 約3時間40分 |
ジャンル | 人間ドラマ(現代) |
作品リンク | カクヨム |
レビュー
夢なんて言葉に大金をかけるやつの気がしれない――。
既卒一年目、就職活動が難航していた佐久間がようやく滑り込んだのは、特に興味があったわけでもない専門スクールの事務員の職だった。――アニメやゲーム、マンガなどのエンターテインメント業界への就職、デビューを手助けする専門教育機関・東京メディアスクール。
教務部の事務仕事に従事すること二週間。実現するかどうかも分からない夢の為に支払われる高い授業料を眺め、このスクールはつまり人の夢を喰いものにしているのだと感じていた佐久間だったが…。
夢を追う出発点となり、通過点となり、時には終わりの場所にもなるスクールで、ラノベ作家や声優、イラストレーターなどを目指して、それぞれに自分の夢と向き合う生徒たち。夢と現実の狭間で悩んだり苦しんだりしながら、自分で自分の道を選びとって進んでいく姿が、時に眩しく、時に苦くも、清々しく心に沁みる。
佐久間君とともに夢追い人たちの人生の岐路を見守る連作人間ドラマ。
キャラクターpickup
佐久間 晧一
…東京メディアスクールの教務部で事務員として働く契約社員。
木崎 彩
…東京メディアスクールの小説・シナリオ専科に通う生徒。ライトノベル作家志望。デビューを夢見て都合のいい妄想ばかりを繰り広げていたが…。
高梨 悠理
…東京メディアスクールの声優学科に通う生徒。講師の指摘をうまく受け取ることが出来ず、不満を燻らせていたが…。
河野 いちか
…東京メディアスクールのキャラクターデザイン学科に通う生徒。絵を描いて生きていくため、フリーのイラストレーターになりたいと思っていたが…。