【中短編】ボーイ・ミーツ・AI
2020年5月10日
自死した博士の人工知能研究を引き継いだ息子が、父の死の真相に迫る近未来ミステリー
作品名 | ボーイ・ミーツ・AI |
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作者 | 吾奏伸 |
文字数 | 約3万字 |
所要時間 | 約1時間 |
ジャンル | SFミステリー(現代) |
作品リンク | カクヨム |
レビュー
「答えろ、KEEL。プログラムは人間と敵対する可能性を持っているだろうか」
人工知能「KEEL」の生みの親であった大学教授・二宮誠治が自殺した。当時小学生だった息子の二宮哲也は、父の研究ノートの末尾に奇妙なメモ書きを見つける。――“フォン・ノイマンの呪縛。我々は研究を止めるわけにはいかない。”
父を自殺に追いやったものは何だったのか。父は、何に呪われていたのだろう――?
父と同じ計算機科学研究者への道を志した哲也少年の半生を語る前半と、後半の畳みかけるような息詰まる対決。才能ある研究者に成長した二宮哲也と人工知能「KEEL」の緊迫感あふれるやり取りに、一気に引き込まれて目が離せなくなる。
確かな知識に裏打ちされた、人工知能研究をめぐるパラドックス。そして、明かされていく故・二宮誠治博士の苦悩。AI研究者だった二宮博士は、何故死ななければならなかったのか?
自死した博士の人工知能研究を引き継いだ息子が、父の死の真相に迫る近未来ミステリー。