【短編】いちばん大切なもの

嫌われ者の王様と賢いきこりの娘の、幸福に至る御伽噺

作品名	いちばん大切なもの
作者	葉山郁
文字数	約2万3000字
所要時間	約45分
ジャンル	童話
作品リンク	小説家になろう 氷の花束（※トップページ）

レビュー

「本当の賢さとは、自分のいちばん大切なものを、いつでも知っているということです」

いつも不機嫌そうな顔をした、とても賢くてとても偏屈な王様は、国中の嫌われ者。あるとき王様が知恵くらべをすることになったのは賢いきこりの娘で、人々は娘が王様を負かしてくれることを熱望するが…。

見えないけれど確かにそこにあるもの。守るべきものを守れる誇り、あなたを想う誰かの心、あなたを守る誰かの愛――。
あなたにとっていちばん大切なものは何ですか。あなたはちゃんとそれを知っていますか。見えなくなってしまってはいませんか。
劇的な展開とまっすぐな問いかけが心に刺さる、愛おしく幸福な御伽噺。

（バルカン民話「いちばんたいせつなもの」のパスティーシュ童話）