【長編】臆病な騎士に捧げる思い出の花
2020年6月2日
優男な騎士様とお転婆なご令嬢の、幼馴染が特別なただひとりになるまでの物語
作品名 | 臆病な騎士に捧げる思い出の花 |
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作者 | 逢矢沙希 |
文字数 | 約23万5000字 |
所要時間 | 約7時間50分 |
ジャンル | 恋愛(異世界) |
作品リンク | 小説家になろう |
書籍版 | 一迅社アイリスNEO(※Amazon商品ページ) |
レビュー
「いいご縁!? 一体、どこが!? 相手は、鳥よ、鳥っ!! しかもただの鳥じゃないわ、浮気鳥よ!」
ノーク男爵の妹・ローズマリーのもとにもたらされた縁談のお相手は、昔から家族ぐるみで付き合いのあるエイベリー子爵家の嫡男で王宮騎士団に所属する五歳年上のレイドリック。昔は優しく甘やかしてくれる大好きな幼馴染だったが、ここ数年疎遠になっていた彼は、社交界で女性のあいだを渡り歩き、「渡り鳥の君」などと呼ばれるほどの女ったらしになっていて…!?
ちょっとお転婆で可愛いご令嬢と、人懐っこく華やかな騎士の青年。ごく近しい身内としての情を抱き合う幼馴染のふたりは、縁談をきっかけに互いを異性として意識しはじめるが、過去の傷が原因で恋に臆病になった騎士には、決して踏み込ませようとしない一線があった。
芽吹き始めたふたりの恋は、果たしてどこにたどり着くのか――。
幼馴染同士の縁談からはじまるラブロマンス。
キャラクターpickup
ローズマリー・ノーク
「どうせあなただって、私みたいなお子様はお呼びじゃないんでしょう? お互い気が進まない結婚は不幸の始まりだわ」
「変態! すけべ、馬鹿じゃないの!?」
「あなたにはあなたが信じられる人が必要よ。でもそれは………私じゃないのね」
…ノーク男爵デュオンの妹。ちょっとお転婆で意地っ張りだけど、屈託がなく素直で可愛いご令嬢。
レイドリック・エイベリー
「まあ、そんなに露骨に敵意を露わにしないでくれよ。昔はあんなに仲良く過ごしていたじゃないか」
「手をお貸ししましょうか、お姫様?」
「今更俺の過去を暴いて、その先に何があるの?」
…王宮騎士団所属の騎士で、次期エイベリー子爵。飄々として人懐っこい華やかな青年だが、意外に不器用で努力家。