【長編】男は狼なのよ(多分) ※R-18 : 閑人書房

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【長編】男は狼なのよ(多分) ※R-18

2020年6月5日 

人狼族と同盟を結んだ小国を舞台に展開する、異文化交流と謀略の異種婚コメディ


作品名男は狼なのよ(多分)
作者花粉症
文字数約36万5000字
所要時間約12時間10分
ジャンルラブコメ(異世界FT)
作品リンクムーンライトノベルズ
書籍版一迅社メリッサ(※公式ページ)

レビュー

とんでもない約束をしてしまったかもしれない―――

―――「でも、わたくしは、王女だから、この身で皆を守れるのなら。精一杯夫を誘惑するのみよ」


北の森を根城とする人狼族との間に、婚儀をもって同盟を結ぶこととなった小国・ヴォルジ。
親がなく持参金を持たないために結婚を諦めている王女の教育係・ファンニは、輿入れが決まった王女からあるとき夫婦生活への不安を打ち明けられた。夫婦のことなど何も知らない彼女は、同盟のため城に滞在している顔見知りの人狼騎士に相談を持ち掛けるが、そこからとんでもない誤解が発生する…!
一方、三十歳近くも年上の亜人に嫁ぐことになってしまった十四歳の王女・マルギットの前にある晩姿を現したのは、高い城壁を登って窓から忍び込んできた怪しい美少年。妙に世知に長け、常人ではありえないような膂力をもつ彼の正体とは…!?

おっとりした才女と直情的でお馬鹿な人狼騎士によるすれ違いエロコメディと、天真爛漫で賢しらな王女と高潔で怜悧な美少年による王道ラブコメディ、二本立てで展開する読み応え抜群の中世風ヒストリカルロマン。

キャラクターpickup
ファンニ
「ふふ、あったかくて気持ちいい。眠る時一緒に寝台に入ってほしいくらい」
「きっと照れ屋さんなんですよ。皆さん恥ずかしがってらっしゃるだけですわ」
「姫様! ああ、姫様、おいたわしい!」
「一緒に努めて、それでだめなら、一緒に泣きましょう。わたくし、バラージュさんが辛いときは、いつでもそばにいたいのです」
…王女マルギットの教育係。幼い頃に両親を亡くして修道院で育った、生真面目でおっとりした性格の才女。自分ではしっかりしてるつもりだけど色々抜けてる可愛いひと。
バラージュ
「ファ、ファンニさんは、こここ恋人とかっ、いるんですかっ?」
「ねえ、全部冗談なんでしょ? そう言ってくださいよ。俺、キレそう」
「な、何笑ってんですか! そんな可愛くしないで下さい、困ります下半身が!」
「こんなん、俺、ガキみたい」
…人狼族の中でも特に血が濃いすぐれた戦士。頭脳労働はかなり苦手。大変に嫉妬深く、直情的でさわやかな馬鹿。
マルギット
「誰が真っ平らですって!?」
「ぜったい捕まるわよ、ざまあ御覧あそばせ!」
「わたくしは王女なのよ、なのになんという口のききようなの」
「お父様があてにならない以上、この城の者を守るのはわたくしのつとめです」
…溌溂として可愛らしい世間知らずの姫君。王族として下々を守るつとめを第一に考えており、好奇心旺盛で気位が高く賢しら。狡猾な父王に似て、ぺてんの才能はかなりのもの。
キシュ
「答えろと言っている。殺されたいのか」
「あのな。身元の知れない男と二人きりだぞ。俺は子どもに興味はないが、万が一くらい考えろ」
「これだから箱庭育ちのあんぽんたんは……!」
「ゆっくりでいい。待つって言ったろ」
…怜悧で高潔な人狼族の美少年。異国を旅して回ったことがあって見聞が広く、なんだかんだ面倒見が良くて生真面目。頭に血が上ると見境がなくなる。


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