【長編】異世界出戻り奮闘記 : 閑人書房

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【長編】異世界出戻り奮闘記

2020年6月27日 

2度目にやって来た異世界を、自分の意志で前向きに生きようと頑張る少女の物語


作品名異世界出戻り奮闘記
作者秋月アスカ
文字数約37万字
所要時間約12時間20分
ジャンル恋愛(異世界FT)
作品リンク小説家になろう
Libera
書籍版アリアンローズ(※公式ページ)

レビュー

「私、この街が――この世界が、大好きです。一度目に来たときは、この世界のことを知らないまま去ってしまいました。それで、終わってしまうところだった。だから、この世界へもう一度来れてよかったと……今は心から思っています」


かつて巫女として異世界に召喚され、求められた役目を果たして元の世界へ帰ってから一年。何故か今度は巫女としての神力を授からないまま、突然異世界に放り出されてしまった女子高生・ハルカ。わけも分からず途方に暮れた彼女を拾ってくれたのは、城下で定食屋を経営するご夫婦だった。
盛大に送り出してもらったのに、神力もないただの小娘になって出戻って来たなんて恥ずかしすぎる! かつての知り合いにうっかり会ったりしないうちに、何とか元の世界へ帰りたい――そう、見事に玉砕した初恋の相手である元護衛騎士などには、特に。

再び異世界にやって来てしまったのは事故か、はたまた陰謀か――力を失った元巫女の少女が、異世界の事情に巻き込まれ、好き勝手利用されそうになったりしつつも、人との絆を通して地に足をつけ、懸命に世界と向き合っていく。

自分の意志で前向きに進んでいこうとする少女の頑張りを応援する異世界ファンタジー。

キャラクターpickup
ハルカ
「大丈夫、私、結構図太いよ。簡単にへこたれたりしないんだから」
「私、誰かに守ってもらいたいわけじゃない。むしろ、私に守れるものがあるなら、私が守りたいと思うよ。だって、この世界には、大切な人達がたくさんいる」
「だって私、自分の力で頑張ってみたいと思ったから。前みたいにノエルに護られてばかりじゃダメなんだって、そればっかり考えてた。全部がうまく行ったわけじゃなかったけど、自分で考えて動いたことが次の何かに繋がるって、すごく、嬉しかったな」
…やや人見知りのきらいはあるが、素直で思いやりがあって一生懸命な女の子。〈異界の巫女〉として神官長によって与えられた名は「ハルーティア」だけど、恥ずかしいから本人はあまり気に入ってない。
ノエル
「お前が人のことを避けたりするから、こんな無茶をする羽目になったんだろうが」
「何かあれば必ず助けてやる。それも、忘れるな」
「少し、安心した。お前はお前なんだなと思って」
…前巫女ハルーティアに引き続いて現巫女アルディナの護衛も務めている、無愛想だけど誠実で面倒見のいい騎士。ブレない芯と思いやりがあり、護衛対象からの信頼は絶大。真面目で品行方正な騎士様だけど、たまにちょっとガラの悪い言動が見え隠れする。
アルス
「いや~、ハルカちゃん、しっかりしてるね。うん。そうだね、昨日今日知り合ったばかりのナンパ男に送らせちゃあいけないよ」
「だからこそ、同じ男としては見過ごせないっていうかね? ハルカちゃんは、あまりに優しすぎて、一途過ぎるんだよ。もっと我がままになるべきだ」
「君には君の、歩むべき道がある。ちゃんと自分の足元を見てる?」
…街でハルカに声をかけてきた軽薄そうなナンパ男。気さくで人懐っこいが、案外鋭くて油断ならない。


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