【中短編】クラリッサ・オルティスのささやかな願い
2020年7月21日
成り上がり商人と没落令嬢のヒストリカル風ラブロマンス
作品名 | クラリッサ・オルティスのささやかな願い |
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作者 | ナツ |
文字数 | 約6万6000字 |
所要時間 | 約2時間10分 |
ジャンル | 恋愛(異世界) |
作品リンク | 小説家になろう |
書籍版 | 一迅社アイリスNEO(※Amazon商品ページ) |
レビュー
「俺は今日、君に取引を持ちかけに来た。俺は君の家に届く沢山の招待状が欲しい。貴族同士の会に乗り込み、顔を繋いで商談の場を広げたい。その見返りとして、君は俺の持っている金を使って、借金を返す」
近代化の波にのまれて没落の一途をたどるオルティス侯爵家の長子として生まれ、寝たきりの父と二人の妹を抱えて懸命に当主代理を務める令嬢クラリッサ。そんな彼女の前に現れたのは、容姿端麗な新進気鋭の青年実業家リュシアン・マイルズ。商談の場を上流階級へと広げる足掛かりを求める彼は、困窮した侯爵令嬢のクラリッサに契約結婚を持ち掛けて来て…!?
率直で無礼きわまりない成り上がり商人から提案された身売り同然の取引。最初は突っぱねたクラリッサだったが、特に悪気はないらしいリュシアンに上流階級の礼儀を教えてやるうち、不器用ながら思いやりのあるその心根に触れて、少しずつ心が傾いていく。
懸命に家族を守ってきた甘え下手なご令嬢の、ささやかな願いが叶うまでのお話。