【中短編】クマ執事と魔法の使えない少女
2020年8月12日
小さなお嬢さんと執事なクマさんが少しずつ心の距離を縮めていくほのぼのファンタジー
作品名 | クマ執事と魔法の使えない少女 |
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作者 | かなん |
文字数 | 約7万8000字 |
所要時間 | 約2時間35分 |
ジャンル | ファンタジー(異世界FT) |
作品リンク | 小説家になろう |
レビュー
「やぁ可愛いシエーナ、君の執事を連れてきたよ」「ちょっと待ってお父様。正気? ねぇ正気なの?」
誰もがごく自然に使えるようになるはずの魔法の力を、八歳になっても一切使えないガイダン侯爵家のご令嬢・シエーナ。魔法適性がないため学園に通うことも出来ない彼女のために、父親が教師兼執事として連れてきたのはクマだった。真っ黒な毛皮に覆われた体を執事服に押し込めた、とっても大きなヒグマだった。
中学に上がる直前に病死して異世界に転生した少女。使えて当然の魔法を使えないことで「ガイダン侯爵家の無能な一人娘」と誹られながら、どこか現実感の乏しいまま異世界を生きる彼女は、執事として侯爵家にやって来た先祖返りの亜人であるアルクトスと出会い、いつ食われるかと怯えながらも少しずつ心を開いていく。
魔法の使えない少女が異世界で前を向いて生き始めるまでの、切なくも心温まるハートフルファンタジー。