【中長編】死霊術士の殺人鬼 : 閑人書房

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【中長編】死霊術士の殺人鬼

2020年5月16日 

意図せず蘇らせてしまった殺人鬼を土に還したい不幸体質少女の奮闘記


作品名死霊術士の殺人鬼
作者かなん
文字数約13万1000字
所要時間約4時間20分
ジャンルダークファンタジー(異世界FT)
作品リンク 小説家になろう

レビュー

「うーん、暇だなぁ。ねえミチカ、ちょっと人殺してきてもいい?」「その口を閉じるか、首を吊って死ねばいいのに」


鼠の屍体を蘇らせる授業の最中、死霊術士の卵である少女の呼びかけに応じて蘇ったのは、大災害レベルといわれた稀代の快楽殺人鬼だった。意図せず史上最悪の殺人狂を蘇らせて大罪人となってしまった少女は、災厄の塊のような男を何とかして再び土に還そうとするが…。

人を殺すことが趣味であり習慣であるマイペースな殺人鬼と、死霊に力負けしてしまい、従わせることも死霊術を解くことも儘ならない未熟な術士。一応は主従契約で結ばれた二人だが、好意が殺意に直結している殺人狂は、怯えながら噛みついてくる意地っ張りで可愛いご主人様のことも次第に殺したくなってくる。
不運極まりない少女は、殺人鬼を土に還して平穏な明日を手に入れることが出来るのか!?

お互いを殺したい異色コンビの奇怪な一年間を辿るダークファンタジー。

キャラクターpickup
ミチカ・アイゼン
「もう、私も殺してよ……」
「……あんたの頭、何が詰まってるの?」
「うるさい黙れ死ね」
…不幸な偶然が重なって稀代の殺人狂を蘇らせてしまった死霊術士の少女。孤児育ちのため、なんだかんだで傍にいる異常殺人鬼がもっとも身近な人間。不幸オブ不幸ヒロイン。強く生きろ。
リパー・エンド
「お客さんだ。ちょっと殺してくる」
「あんまり気に入りすぎると殺したくなっちゃうし、自重しなきゃなぁ」
「僕、好物は後に残す方なんだよね」
…息をするように人を殺し、相手に対する親愛の情が大きければ大きいほど殺すのが楽しい異常殺人鬼。見た目はごく平凡ながら身体能力・魔力ともに圧倒的で、一個人にして兵器レベルの戦闘力を有する。気まぐれで快楽主義。


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