【短編】ふうふのおはなし
2020年5月30日
温厚でマイペースな旦那さんと可愛い年下の奥さんがゆっくりと夫婦になっていくお話
作品名 | ふうふのおはなし |
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作者 | 雨咲はな |
文字数 | 約8000字 |
所要時間 | 約15分 |
ジャンル | 恋愛(現代) |
作品リンク | 小説家になろう(※短編集) |
レビュー
「あなたと夫婦になれて、ほんとうに、よかった」
四男なのに廻り廻って旧家・南条家の跡を継ぐことになった植物学者の司郎さん。しかし兄たちに不幸が相次いだばかりに、「南条本家は呪われている」と恐れられてなかなか嫁入りしたがる娘が見つからず、最終的に白羽の矢が立ったのは、遠い血縁の家の養女である十五歳年下の娘だった。
物静かで泰然とした司郎さんと、気立てがよくてちょっと寂しがりやの小萩さん。お互いにひとりでいることに慣れ切っていたふたりが、南条家の広いお屋敷で静かに暮らしながら、ゆっくりと夫婦になっていく。
当たり前の時間を当たり前に共有する年の差夫婦の軌跡。ほんのり切なくもあたたかい、ある幸せな一生の物語。