【長編】銀河の生きもの係 : 閑人書房

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【長編】銀河の生きもの係

2020年5月9日 

尊大な男の子とものぐさな女の子の、ちょっと不思議なラブコメディ


作品名銀河の生きもの係
作者雨咲はな
文字数約27万5000字
所要時間約9時間10分
ジャンルラブコメ(現代FT)
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レビュー

「実は僕、この地球上の生物ではないんだ」「わたし、そういうの興味ないから」


係決めのジャンケンに負けて、なにかと大変な仕事の多い「生きもの係」になってしまった小学五年生・塚原史緒。ウサギ小屋の掃除中に彼女の前に現れたのは、やたらとエラそうで人の話を聞かない、宇宙からの侵略者を名乗る男の子だった。
超がつくほど面倒くさがりなのに、面倒きわまりない相手に目を付けられてしまった史緒の受難の日々が始まる――。

深く考えると面倒くさいことになりそうだから、という理由で色々なことをスルーしまくる大雑把なものぐさ女子と、尊大で理屈っぽくて色々突き抜けてる美形男子。噛み合わないようで噛み合ってるような、振り回されてるようで振り回してるような二人の、何かが盛大にズレている一風変わった日常劇。

傲岸不遜な超人男子と面倒くさがりな鈍感女子の、大事なものを手に入れるまでのおはなし。

キャラクターpickup
高遠たかとお あきら
「まったく畜生というものは浅はかだな。もっと僕を畏怖してその場にひれ伏すがいい」
「よかったじゃないか。僕に感謝しろ」
「僕は、君が泣くのを見るのは、あまり好きじゃない」
…尊大で傲慢で誰に対しても常に上から目線。理屈っぽくてとことん突き詰める性分のため絡みだすと超絶面倒くさいけど、猫は被っても嘘はつかないし、案外素直であまり人を疑わないところがある。俺様キャラというか純粋培養のお坊ちゃんて感じ。
塚原つかはら 史緒ふみお
「そんなめんどくさいこと、わたしがするわけないじゃん」
「わたしは平凡で平均的で一般的な、ごくごく普通の女子高生です」
「高遠君を一人にするのはいやだよ。そんな寂しい思いはさせたくないよ」
…面倒くさがりで大雑把、ゆえにスルースキルが異様に高く、物事を深く考えない。意外と負けず嫌いで意地っ張り。楽なことを追求するブレないスタンスと、嬉しいときのリアクションのギャップがかわいい。


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