【中長編】エレノアと嘘つき伯爵 : 閑人書房

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【中長編】エレノアと嘘つき伯爵

2020年6月8日 

女嫌いの伯爵と聡明な公爵令嬢の契約結婚からはじまるラブロマンス


作品名エレノアと嘘つき伯爵
作者ナツ
文字数約9万7000字
所要時間約3時間15分
ジャンル恋愛(異世界)
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レビュー

「私が貴女を愛することはない。尊敬や友情はもしかしたら抱けるかもしれないが、物語や詩にあるような馬鹿げた幻想を抱くことはお勧めしない」


宰相の一人娘であり、長らく王妃候補として遇されてきた美貌の公爵令嬢・エレノアは、国王が他国から正妃を娶った後も高嶺の花としてすっかり貴族子息たちから敬遠されてしまっている。
そんな彼女にあるとき突然求婚してきたのは、女嫌いで有名な〈氷の猛将〉・トランデシル伯爵だった――。

国王の信任篤い辣腕家であり、ご婦人方に絶大な人気を誇る怜悧な美貌の伯爵は、捻くれ者の朴念仁。必要に迫られて結婚することにしたものの、愛情など期待してくれるなときっぱり申し渡す彼に、そう悪い話ではないと冷静に値踏みする公爵令嬢。やきもきする周囲をよそに〈契約〉を結んだふたりは、どちらも「愛し合う夫婦」などというものは自分たちには無縁だと考えていたが…。

モラハラ父との関係を拗らせて極端に自己評価が低くなっている貴婦人と、素直に愛情を認めることのできない不器用な貴公子が、少しずつ「普通の夫婦」になっていくおはなし。

キャラクターpickup
エレノア・ランズボトム
「得られない愛情を期待して何になるでしょう。まったく非生産的ですわ」
「私たちだって、そろそろ籠から出てもいいはずよ。自分の思うままに生きる為に、ある程度の代償を払うのは当たり前だわ」
「彼の背負っている荷物は重すぎるわ。だから少しでも助けになりたいだけよ」
…アシュトン・ランズボトム宰相閣下のひとり娘。国王の元婚約者候補であり、三大公爵家の正統な姫ということで、身分も教養も高すぎて結婚相手が見つからずにいた。理性的で機知に富み、気さくで大らかな性格。
レオンハルト・トランデシル
「これでも精一杯努力したのだが、やはり無理でしたか。ご両親譲りの慧眼をお持ちのようだ」
「―――こんな時、世の夫婦はどんな話をするのだろうな」
「同情はいらない。母が死んで、私はせいせいしたのだから」
…属州となった敗戦国の統治を任されている辣腕の伯爵。冴えた美貌と容赦のない手腕をもって〈氷の猛将〉と呼ばれる王国の盾で、社交界での人気は高いが、自他ともに認める女嫌い。私人としては口下手で不器用な人。

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(読む順番は「ナタリア姫と忠実な騎士」→「リセアネ姫と亡国の侍女」→「エレノアと嘘つき伯爵」がおすすめです。)



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