【長編】毎日がメリー・バッド・エンド(連作)※R-18 : 閑人書房

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【長編】毎日がメリー・バッド・エンド(連作)※R-18

2020年5月11日 

凶悪なヤクザと不幸な女子高生の、陰惨で痛快なバイオレンスロマンス


作品名毎日がメリーバッドエンド
さくらまいちるふゆのにわ
文字数約15万7000字
所要時間約5時間15分

作品名毎日がメリーバッドエンド
きおくはここあしのこにねむる
文字数約9万字
所要時間約3時間

作品名毎日がメリーバッドエンド
マッドヘッドラヴ
文字数約12万9000字
所要時間約4時間20分

作者モロクっち(諸口正巳)
ジャンルダークロマンス(現代)
作品リンクムーンライトノベルズ

※虐待いじめ強姦輪姦拷問殺人注意報。かなり痛い描写があります。暴力描写・残酷描写が苦手な方は回避推奨。

レビュー

「お前をしあわせにはしてやれねエが――お前の敵は皆殺しにしてやる」


幼い頃から虐待されて育った女子高生・青山灯子は、あるとき族上がりのロクデナシの父親によって、借金のカタにヤクザに差し出された。しかし、生まれつき顔に大きな痣があり、なおかつ虐待の傷跡だらけの彼女の身体ではとても売り物にはならないと一蹴される。関東門倉会直参・月島組の若頭である市松祠門は、退屈しのぎの気まぐれで、この大人しそうなカタギの少女を囲うことにするが…。

気さくだが情味が薄く凶悪なおっさんと、気が弱く従順ないじめられっ子の少女。平穏とか愛情とか幸福とかいうものとは無縁の人生を歩んできた二人が、不器用ながらも互いの心に寄り添おうとする心情が狂おしく、虐げられる一方だった無力な人間が凶悪な後ろ盾を手に入れるあたりには薄暗いカタルシスがある。

関東最凶といわれるドSヤクザと、成り行きでヤクザの情婦になったヤンデレ少女が、お互いに絆されて深みに嵌まっていくバイオレンスロマンス。

キャラクターpickup
市松いちまつ 祠門しもん
「脱げよ。オレがオトナにしてやる」
「オレの理想の朝飯……だと……!?」
「オレの女は気が弱エんだぞ。怖がらせてンじゃねエよ」
…色々イカれてるし基本クズだけど、ネアカで面白い人。普段からすぐに手が出るほうだけど、キレると手のつけられない狂犬。
青山あおやま 灯子とうこ
「どうしてわたしばっかり。なんにもわるいことしてないのに。どうして。ひどい。みんなひどい」
「祠門さん、お、おねがい、――すてないで」
「しんじゃえ。」
…内気でおとなしいけど依存心が強く、どんどんヤンデレ進行していく不幸体質の女の子。みんなみんな不幸になればいいのに。
前橋まえばし 尚樹なおき
「あのひと戦闘能力高いですけど生活能力ないですから」
「んじゃ行きましょうか。姐(あね)さん」
「頭(カシラ)のケガ治るまで、おれが頭の右腕だから。いーな。よきところで殴るから」
…祠門さんから直接盃もらってる子分。あんまり動じないし器用で何でもそつなくこなすから安心感ある。

関連作品
【中長編】ヤクザな退魔
…市松祠門が可愛がってる黒澤組の霊感ヤクザ・比嘉笙矢が怨霊退治に奔走するコメディ。

【長編】明日は廃墟でふたりきり
…月島組の殺し屋・深谷靖が、〈死神〉の見える黒猫系女子を飼い始めるダークロマンス。

(読む順番は「ヤクザな退魔」→「毎日がメリー・バッド・エンド」→「明日は廃墟でふたりきり」がおすすめです。)


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