【大長編】Unnamed Memory : 閑人書房

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【大長編】Unnamed Memory

2020年5月27日 

呪われた王太子と大陸最強の魔女の契約からはじまる長い長い御伽噺


作品名Unnamed Memory
作者古宮九時(藤村由紀)
文字数約96万字
所要時間約32時間
ジャンルスペクタクルファンタジー
作品リンク 小説家になろう
カクヨム
書籍版電撃新文芸(※公式ページ)

レビュー

「お前が忘れても、俺が忘れても、そして二人が出会わなかったとしても―――お前を愛してる、ティナーシャ」


永き時を生き、圧倒的な力をもって人々に恐れられる五人の魔女たちが存在する〈魔女の時代〉。幼いころ〈沈黙の魔女〉によって子を為せぬ呪いをかけられたファルサス王家の王太子・オスカーは、呪いを解くため、塔を登り切れた者の望みを叶えるという〈青き月の魔女〉の塔を訪れる。
そうして課された試練を乗り越え最上階に辿り着いた彼を出迎えたのは、闇色の目を持つ清冽な美貌の少女だった。

起こらなかった歴史、塗り替えられる物語、人の想い。―――もしも時を書き換えられるのなら、何を望むのか。
清冽にして苛烈、大陸最強の魔女でありながらちょっと抜けてる美少女・ティナーシャと、文武に秀で自信家で剛胆、フットワークが軽すぎてよく従者を泣かせている秀麗な王太子・オスカー。歴史の転換をもたらす王と魔女の出会いから始まる圧倒的スケールのハイファンタジー。

積み重なる人の想いの果てに辿りついた運命の、終わりと始まりの物語。

キャラクターpickup
オスカー
「俺と結婚すればいいと思うぞ」
「お前は気が変わる。お前に俺は合ってるよ」
「あいつが苦しい思いをしたなら、手が届くなら、何があっても助けてやる。決して見捨てない」
…「魔法士殺しの剣」といわれる王剣アカーシアを受け継ぐファルサス王家の王太子。知略にも武勇にも優れた秀麗な青年で、メンタルがチタン合金製。いつでも迷いがない果断の人。
ティナーシャ
「いいでしょう。私は貴方の守護者として塔を下りましょう。今日から一年間、貴方が私の契約者です」
「私が自分から人心を惑したことなんてありませんよ。そっちが勝手にざわついてるんじゃないですか」
「貴方がその剣の持ち主で、私が魔女である限り、いつか貴方は本当に私を殺さなければならないかもしれませんよ」
…〈青き月の魔女〉と呼ばれる、戦闘力にすぐれた大陸最強の魔女。苛烈で契約者の敵には容赦ない反面、清冽で子どものように稚いところもある。恋愛的な情緒はもれなく死滅している。

関連作品
【大長編】Babel
…Unnamed Memoryの時代からおよそ300年後、異世界から飛ばされてきた少女と魔法士の青年が世界の真相に迫るファンタジー。

【中短編】水の冠
…暗黒時代の頃、魔法士の国トゥルダールを築いた王と異能を持つ娘が出会う物語。

(すべて単品で読めますが、「Unnamed Memory」を一番最初に読んでおくことをおすすめします。)



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