【中短編】水の冠 : 閑人書房

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【中短編】水の冠

2020年6月5日 
※この作品はネット掲載終了しています。

王をやめた男と魔女になる娘の、悲しみに寄り添う物語


作品名水の冠
作者古宮九時(藤村由紀)
文字数約8万2000字
所要時間約2時間45分
ジャンル恋愛(異世界FT)
作品リンクno-seen flower

レビュー

「わたしは、あなたと行く。―――あなたが、悲しくならないように」


魔力を持って生まれた同胞たちが迫害されることのなき世を夢見て、魔法士の国トゥルダールを築いた建国王・オーティス。その建国前よりもっとも近くで王を支え続けた最初の契約魔族が、ある夜、王と契約した別の魔族のひとりを殺して姿を消した。
契約を放棄し同族殺しをして出奔した女を探すため、自らも国を出奔して大陸を巡っていたオーティスは、旅の途上で、異様なほど強い魔力を持つ美しい少女と出会う。

生まれつき悲哀の感情を持たないマイペースな美少女と、人を外れて生きる運命に向かって旅する大雑把な男。
魔法士迫害の最大の犠牲者である無垢な少女は、魔法士たちの境遇を憂い、遠い未来を見据えるかつて王であった男に何を見るのか。

未来を視て生き続けるひとりの魔女が生まれるまでの、物悲しくも清冽な物語。

関連作品
【大長編】Unnamed Memory
…〈魔女の時代〉と呼ばれた頃。呪われた王太子と大陸最強の魔女の契約からはじまる御伽噺。

【大長編】Babel
…変革の時代の始まり。異世界から飛ばされてきた少女と魔法士の青年が世界の真相に迫るファンタジー。

(すべて単品で読めますが、「Unnamed Memory」を一番最初に読んでおくことをおすすめします。)



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