【作者まとめ】椎堂かおる 様
異国情緒とファンタジーの融合というか、生きたファンタジーというか、魔法だったり異種族だったり架空生物だったり、そういうものが当たり前に存在する世界ならではの文化風習、その全部が最高にワクワクさせてくれます。設定集だけで何時間でも読めそう。
ファンタジーに限らず、作品世界の魅せ方がすごいです。世界観にしろ、キャラクターのルーツにしろ、実体感がずば抜けているというか、当たり前に「そう」なんだなってスッと入ってくる感じ。
とにかく濃厚で、読まされるというよりその世界に引きずりこまれる感覚。驚きの時間泥棒です。
最推し作品は「月と星のカルテット(※カクヨム)」
本編未完ということもあり、ちょっとまだご紹介記事は書けてないんですが。
舞台は中世風のファンタジー世界。大陸を支配する神聖神殿の命令で、長年争い合ってきたエルフ四部族が停戦協定を結ぶことになり、停戦を維持するための人質として各部族から一人ずつ王子が差し出される。
そんな四人の人質の王子たちが、故郷を離れて全寮制の学院に集められ、貴人であり虜囚という特殊な立場で学生生活を送ることになる――どうせすぐに破られるであろう同盟の捨て駒として差し出された子どもたちの物語。
主人公たちの年齢層は出会った時点で中学生くらい。ひとりひとりの境遇や育ってきた文化背景がそれぞれに全く違っていて、異なる部族出身の王族であり人質同士という立場で出会ったこの四人の関係性に、膨大なときめきとロマンが詰まっている。
これを初めて読んだときの衝撃を上回るものにはもう出会えないんじゃないかなぁ。ブログ主が初めてドハマりしたWeb小説です。こんなに面白いもんが画面を開いただけで読める世界があったのか…! と革命が走り、毎日パソコンに齧りついて貪り読んだ思い出。ここからWeb小説漁りの日々が始まった…。
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京都の旧家生まれの美大生(ノンケ)が、彼女と喧嘩別れした日にホテルのバーでヤケ酒して超美形のバーテンダーをお持ち帰りしたら、なんか人間じゃなかった。人ならざるモノたちに好かれては怪事件に巻き込まれるぼんぼんと、その恋人になった妖のコンビがおくる、BL伝奇ファンタジー。
関西弁で事件の顛末を語って聞かせてくれる主人公たちの気安い語り口に笑わされ、妖しい世界観に引き込まれ、どんどん膨らんでいく物語のスケールに圧倒されます。
普段あまりBL読まないんですけど、これはめちゃめちゃ面白かったなぁ。ヒロイン枠の亨ちゃんがまた、読者に対してフレンドリーで可愛くて応援したくなるんですよ。
本編三部作完結済みです。ボーイズラブとか大丈夫な方は是非。
*椎堂かおるの作品総覧(※作者様による作品概要集@カクヨム)
*TEAR DROP.(※個人サイト)